パソコン通信のPやNと、インターネットにも同様のソフトを配信する」某朝刊」この記事を読んで、どんな印象を持たれるでしょうか。
自動車のリコールを思い浮かべる方がほとんどでしょう。
記事では「支障」と表現していますが、みなさんのイメージはたぶん「欠陥」ではないでしょうか。
私の印象は「あって不思議ではないことだから、こんなに新聞に書かれて気の毒だなぁ」でした。
Wが組み込めないという事態は、なにもN電気のメイトだけではありませんでした。
I電気ほかいろいろな状況で同じような現象が発生しました。
さらに、同じ機種を使っているユーザーでも、ちゃんと組み込めた人とそうでない人がいます。
実情としては、ユーザーがパソコンに組み込んだ他の機能や、パソコンが独自に組み込んでいる機能などが、Wを導入するときに障害となるケースがあるのです。
できるはずの操作ができないのですから、ユーザーは困ります。
ところがパソコンの業界では、こうした「支障」は日常茶飯事なのです。
おおむねソフトの問題で、パソコンの世界ではそうした部分的な障害をソフトの「バグ(虫)」といいます。
95年の秋に発売されたMの最新モデルは、インターネットへの接続ができませんでした。
新しく採用された通信機能を制御するソフトにバグがあったからです。
この障害を解消するための改良版のソフトがユーザーに提供されたのは半年後でした。
それまでユーザーは、新しい機能を外して、わざわざ年従来のソフトに取り替えて対処していたのです。
パソコンはまだまだ未熟で融通の利かない機械だ。
ディスプレイ上でグラフィカルなプレゼンテーションを行うための、「P」という有名なソフトがあります。
Wに対応したPの新製品は、発売当初、作成した情報をそれまでの製品でも使える形式に変換する機能が、実際には使えませんでした。
なにしろ新製品で、従来の製品を使っているユーザーのほうが多いわけですから、その人たちと情報を交換できないのは不便です。
すぐに障害を取り除くソフトが配布されました。
こうした障害がパソコンにはつきものなのです。
正確にいうと、パソコンではなくソフトの障害ですが、ユーザーにとっては同じことです。
ソフトの開発元は、こうした障害をどう考えているのでしょうか。
実はバグのあることを承知しているか、バグがあるかもしれないと意識しつつ販売しているのです。
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